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こんにちは
アラサー部長です

都知事選挙でしたね。

今や選挙特番の顔!とも言える某ジャーナリストの方は、機内でお会いしてもTVのままで
とても感じの良い方です。
ただ、テレビには映らない後頭部の薄さにはちょっとびっくりしますけど。笑 

マニュアルの暗記がCAの第一歩


航空会社には隅から隅までマニュアルがあります。
緊急時いかに無駄なく行動できるか、サービスの均質化等
さまざまな理由のためだと思います。

日系大手のようなフルサービスキャリアの国際線では
CAがカクテルをお作りすることができますが、
そのレシピも「マドラーで○○回混ぜる」という、細かいところまで決められています。

例えばマティーニだと、

・グラスの8分目まで氷を入れる
・ドライベルモットを1 tea spoon
・ジンを80ml加える
・手早く15回stir(混ぜる)
・Oliveを添える

というような感じ。

決められているからって、カクテル作るところを誰かが見ているわけじゃないので
何回混ぜてもいいといえばいいんですが・・・。

どうしてもマニュアル通りにやらなければいけない場面があります。
それは訓練。


事件はモックアップで起こった

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(※モックアップとは・・・訓練のため、本物同様に作られた機体設備です。)

国際線サービス訓練ではカクテル作成の実技試験があります。

マニュアルには20数種類のカクテルレシピがありますが、
試験では、インストラクターからランダムに3種類が注文され、作成・提供します。

インストラクターだけでなく、他の訓練生にも見られてますし
これがけっこう緊張するんですよ・・・。

CAの訓練って合格することが当たり前。
筆記試験なんか100点で当然。
合格ラインは80点という建前でも、90点以下なら呼び出しです。

そんな緊張の中、やらかしたのが同期のA子ちゃん。

彼女の実技試験にインストラクターから出された注文は、上記のマティーニでした。

普段から少し抜けたところのあるA子なので、
「最後にオリーブを添えるのを忘れないでね・・・」とみんな息をのんで見守っていました。
 

出だしは順調


ドライベルモットにジンを入れてレシピは完璧。
真剣すぎてちょっと怖いくらいの顔で、A子がマティーニを混ぜていきます。
混ぜる回数は「15回」。それ以上でもそれ以下でもダメ!


1,2,3・・・4,5・・・・・・・・・10,11,・・14,15,16,17・・・ん??


そう!A子は集中しすぎるあまり、15回を超えてなお混ぜ続けてしまったのです。
 
モックアップ中の「あっ!」という空気に、A子も間違いに気付きました。

そして咄嗟に、混ぜすぎた分を無かったことにしようと
反対周りに2回マドラーを回し、何食わぬ顔でインストラクターに提供したのです。
(このときめちゃくちゃ手早かった・・・)

インストラクターはさすがベテランCA、
「・・・はい。 以上で終了です。」と表情を変えずに言ったものの
わたし達他の訓練生は笑うのを我慢して腹筋が痛くなりましたよ。

もちろんA子は追試。
結局17回どころか19回混ぜちゃってますしね


そんなA子も今では2児の母です。
きっと子供はしっかりした子に育つでしょう。


マティーニを見ると思いださずにいられないエピソードでした。

では