
こんにちは
アラサー部長です。
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今はもう日本の空から姿を消したボーイング747型機。通称ジャンボジェット。今なおファンが多い4発エンジンの大型機ですね。
B787の開発が遅れに遅れたため、わたしもジャンボジェットに乗務していた時期があります。いま振り返ると幸運なことでしたね~。
とはいえ、わたし自身特に747に思い入れがあるわけではないんですが・・・。
今でもたまに「あれは何だったんだろう・・・」と思い出すマニュアルがあります。
上空で火災が起こったら

機内で火災・・・なんて考えたくもないんですが、もちろんCAには火災が起きたときどうするかについてのマニュアルがあります。
基本的には、どうやって消火するか、どうやって報告するか、お客様にはどんな指示をだすかといったあたりなんですが、B747にのみ適用されるマニュアルがありました。
B747だけのマニュアルとは
それは「排煙」。火災によって客室に煙が充満したときに煙を外に出そう!ってことなんですが、この方法がなんと、「ドアを開ける」というものだったんです。
上空で、ですよ?
飛行機について少し知識のある方なら、上空でドアを開けたらどうなるか想像できますよね。気圧差で吹き飛ばされるんじゃないか。そもそも象でも連れてこないと開けられないと思うんですが・・・。
ちょっと内容をご紹介します。
詳しい「排煙」の手順とは

①排煙のためには空気の流れができないといけないので「客室前方と後方で2箇所開ける」
②ドアが全開になったら困るので、「少しだけ開けて隙間を作る」「全部開いちゃわないようにスカーフとかでハンドルと客室内側を結ぶ」
いやいやいや。出来るかいっ!飛んでる飛行機(しかも火災発生中)の中で そんなことできるのはブルース・ウィリスかトム・クルーズぐらいやろ。
それに制服のスカーフの想定強度ものすごいな。火災時に燃えにくいようにシルク100%なんだ、というのは聞いたことありますが。
鎮火したら

加えて、ちょっとうろ覚えなんですが、鎮火後にはそのドア付近に見張りを置く・・・というマニュアルだった気がします。誰がそんなとこで見張り役すんねん。人柱か。「じゃあ俺が!」って上島竜平でも言わんわ。
「理論上可能」じゃないよね?
一応マニュアルになってるってことはボーイング社かどこかが一度はこういうことができると実験したってことですかね・・・?本当に安全なら一度やってみたかったような気もします。
そもそもCAには「飛行機のドアを開けてみたい」って願望が根強くありますから。一番時間かけて訓練するのに、実際に開けることってほぼないもんね。(良いこと。)
そして、どうして「B747だけ」のマニュアルなんでしょうか。
ありがたいことに、このマニュアルを実行することは一度もありませんでした。
今となっては謎でしかありません。
どなたか詳しい方がいらっしゃったら教えてください。
では

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